「母乳じゃないとかわいそう?」「完ミだと発達に影響する?」そんな言葉に縛られて、完ミへの切り替えに罪悪感を抱えていませんか?

私は生後数か月で完ミ育児に切り替えました。切り替えるまでは、母乳をやめることへの寂しさや後悔しないかの不安を感じ、ネットを検索してばかりいました。
完ミにした結果、もうすぐ3歳になる子どもは発達・発育も問題なく元気に過ごしています。寂しさはありましたが、いざ完ミにすると「なんであんなに悩んでいたんだろう」と、罪悪感や後悔は気にならなくなりました!
しかし、完ミ育児して良かった点もあればデメリットもありました。
この記事では、私が実際に感じた完ミ育児のメリットや後悔点、母乳をやめる時に感じた葛藤や気持ちの切り替え方について書いてあります。



記事を読んでくれたあなたが、後悔をしない選択ができるようになれば嬉しいです。
罪悪感の正体!完ミで後悔しないか不安になる3つの理由
完ミ育児に対する不安や罪悪感は、単なる栄養の問題ではありません。罪悪感や後悔を感じてしまう理由は、以下の3つが特に大きな要因です。
1. 「母乳が一番」という社会的な固定観念



母乳推奨の記事を読むたびに“やっぱり私は間違ってるのか”って思わされちゃう・・。
「母乳は赤ちゃんにとって最良」「母乳で育ててこそ母親らしい」といった社会的な固定観念が残っています。
ネット上にはさまざまな育児法や「母乳がいい」という発言が溢れており、それを目にするたびに「私は間違ってるのかも」と不安になってしまいます。
2. 「将来後悔するのでは」という先回りの不安
今はミルクがいいと思っていても、「後から“あのとき頑張って母乳にすればよかった”って思わないかな」と後悔しないか不安を感じることもあります。
特に初めての育児では、全てが未経験で分からないことだらけ。判断に対する責任の重さから後悔を強く意識してしまいます。



私も発達や栄養面から、将来後悔しないかな?という不安や罪悪感を感じて完ミに切り替える際に葛藤しました。
3. 「愛情不足になるのでは?」という無意識の恐れ
ミルク育児は哺乳瓶を使うため、肌と肌の密着感が少なく、授乳中のスキンシップが不足するのでは…といった不安を感じることもあります。これにより、「赤ちゃんに十分な愛情を伝えられないのでは?」という心配に繋がることがあるでしょう。
しかし、その心配はあなたが「ママとして本気で向き合っている」からこそ生まれる感情です。罪悪感は、「間違っている」サインではなく、「それだけ愛情を注いでいる」証拠になります。



母乳でもミルクでもママの愛情は変わりません。「私はこの方法で、この子を大切に育てていく」と自信を持って選んでくださいね。
私が生後数か月で完ミにした理由
私は生後すぐ混合、3か月目から完ミにしました。
その理由は、
- 母乳が思ったより出なかった
- 母乳とミルクの準備に疲れてしまった
- 自分の好きな飲食を再開したかった
ことが主な3つです。



母乳が思うように出なかったことをきっかけに、完ミを考えるようになりました。
母乳が思ったより出なかった
私は産後から赤ちゃんが満足するくらいの母乳が出ませんでした。
初めての授乳で抱き方に毎回苦戦したり、母乳が出ないから栄養も十分に与えることができないことから罪悪感を感じていました。
母乳が出ない罪悪感が、完ミに移行することを考えた最初の理由でした。
混合だと母乳とミルクの準備に疲れてしまった
生後間もないうちは、3時間おきにくる授乳の時間。その度に母乳をあげる体制を整え、ミルクの準備をして与えて、の繰り返しに心身共に疲れてしまいました。
そのうちに、「完ミの方が飲んだ量も正確に分かるし、手間も省けるのでは?」と思うようになり完ミ育児に移行していきました。
自分の好きな飲食を再開したかった
母乳もあまり出ないし、妊娠前に大好きだったアルコールやカフェインを摂りたい!と思ったのも完ミに移行した理由の1つです。
妊娠中~産後までの長期間、飲食を我慢していたので完ミにして自分の好きな物を食べたり飲んだりしたいな~と思い完ミにしました。
【体験談】完ミにする時に感じた葛藤と気持ちの切り替え方
「もう少し母乳で頑張るべき?」と感じた葛藤
出産前は「母乳でなかったらミルクにしよう」と軽い気持ちでいました。しかし、いざその場面がくると「もう少し母乳で頑張ったほうがいいのでは?」という思いが出てきました。
この葛藤は、「母乳を直接与えるという、母親がだけができることができなくなる」という寂しさからきているものでした。
気持ちの切り替え方
完ミのメリットに目を向け、授乳の時間を夫にお願いし、自分の休む時間を増やすことで気持ちを切り替えるようにしました。
いざ完ミに切り替えたらなんであんなに葛藤していたのだろう?と、気にならなくなりました。



完ミにして授乳の時間に気負うことがなくなり、我が子とリラックスして向き合うことができるようにました。
完ミにした結果、子どもはどう育った?発達・発育について
結論から言いますと、何も問題なく育っています。
この記事を書いている時点でもうすぐ3歳になる男の子ですが、保育園入園1年目は風邪をよく引いていました。1歳半からは風邪もほとんど引かず、元気に過ごしています。
体重や身長は成長曲線の真ん中、発達障害を判断するにはまだ早いので分かりませんが、幼児教室に通い座って授業を受けることができており、大人や友達と意思疎通ができるようになってきました。



IQや言語発達などを比較した研究では、母乳児にやや有利という報告がありますが、家庭の教育水準や親のIQなどの環境因子で調整すると差は小さくなると言われています。
ミルクで発育や知能に大きな差はなく、最も大切なのは「親の愛情と環境」だとされています。
完ミ育児に罪悪感があるなら「オーガニック粉ミルク」という選択肢も
日本の粉ミルクは、品質管理が徹底されており価格も安定していますが、遺伝子組み換え食品を原料とする作物を利用している物が多く、オーガニックはありません。
「母乳をあげれなくても良いものを飲んでほしい。粉ミルクの原材料にこだわりたい」という方には、外国産のオーガニック粉ミルクがおすすめです。
特にオーストラリアのバブズオーガニックは、は人工香料や着色料を使わず、赤ちゃんの消化のしやすさや栄養バランスを重視して開発されています。



粉ミルクを飲ませることに罪悪感があるママや、赤ちゃんには自然で安心できる物を飲んでもらいたい、というママは試してみてくださいね。
完ミ育児で実際に感じた後悔・デメリット
完ミにしたことで気持ちは楽にはなりましたが、荷物や洗い物が増えたり、粉ミルク代がかかったりとデメリットもありました。ここでは、私が実際に感じたデメリットや後悔をお伝えします。
- 洗い物・消毒の負担が増えた
- 外出時の荷物が多くなる
- 災害時の不安
- 粉ミルク代がかかるようになった
- 生理が早く来た
洗い物・消毒の負担が増えた
完ミ育児では哺乳瓶を毎回洗って、消毒をしなければならないため洗い物・消毒の負担が増えます。
3時間おきの授乳の月齢だと、夜中や明け方に洗い物をすることはとても辛く、哺乳瓶がどんどんたまり洗い物が増えていきました。
外出時の荷物が多くなった
外出時には、粉ミルク、お湯、お水、哺乳瓶のセットを準備しなければならず、荷物が多くなりました。
赤ちゃんとの外出はミルク以外にもオムツやタオルやおもちゃなど、荷物が多くあり負担に感じました。
災害時の不安
災害時に粉ミルクを手に入れられなくなり、子どもに栄養を与えることができなくなったらどうしよう?という不安が完ミにした時にでてきました。
災害時は乳幼児がいるとミルク以外にも必要な物が多くなるため、何かあった時にすぐに持ち出せるようリュックにまとめていました。
粉ミルク代がかかるようになった
月齢や飲む量によっても変わりますが、我が家では完ミで粉ミルク代が毎月10,000円前後はかかってきました。
「生後半年で離乳食も始まると、だんだんミルクの量も減るし今だけ」と、粉ミルク代がかかるのはしょうがない!と割り切っていました。
生理が早くきた
私の場合、生理痛が重く出血量が多いため、母乳をやめたことで生理が早くきたことにデメリットを感じました。
完ミ育児の実際に感じた良かった点
完ミにして、始めは母乳をあげなくなる寂しさがありましたが、良かった点やメリットが大きく、徐々に寂しさはなくなってきました。
私が実際に感じた良かった点は以下の5つです。
- 自分以外の人に育児をお願いできて自分の時間ができた
- 飲んだ量を確認でき、安心できた
- 赤ちゃんが長く寝れくれるようになった
- おっぱいトラブルがなくなった
- 断乳に苦労しなかった
自分以外の人に育児をお願いできて自分の時間ができた
完ミにして夫やシッターさんにミルクをお願いすることができるようになったため、長時間の外出や1人の時間を確保することができるようになりました。
自分の時間が増えることで気分転換になり、子どもに余裕をもって接することができました。
飲んだ量を確認でき、安心できた
母乳の時は出が悪かったこともあり、
・どのくらい飲めているのか
・栄養は足りているのか
不安ばかりありました。
完ミにしてから飲んだ量が分かるようになり、摂取量の管理がしやすくなりました。
赤ちゃんが長く寝れくれるようになった
ミルクは母乳と比べ、消化吸収に時間がかかるため腹持ちが良く、空腹で目覚めにくいと言われています。
完ミにしたことで、1回の睡眠で赤ちゃんが寝る時間が増え、私の睡眠時間もとれるようになりました。
おっぱいトラブルがなくなった
母乳をあげていた時は、とにかく乳首が痛くて痛くて毎回保護クリームを塗っていました。
下着をつけているだけで痛みがあってストレスだったので、完ミにして痛みがなくなり不快感から解放されました。
断乳に苦労しなかった
早めに哺乳瓶に慣れていると、母乳への感情的な執着が弱くなり、断乳が比較的スムーズになります。
私も早めに完ミに切り替えたことで、何事もなく断乳することができました。
まとめ|完ミで後悔なし!母乳でも完ミでもママの愛情は変わらない
完ミ育児に対する不安や罪悪感は、単なる栄養の問題ではありません。「母親としてちゃんとできているか」という自己価値や、母乳を与える母親だけの特権がなくなるという寂しさからくるものでもあります。
大切なのは、あなたと赤ちゃんにとって無理のない、笑顔でいられる方法を選ぶことが、何よりも大切です。



私自身も完ミにする時に罪悪感を感じて葛藤しましたが、完ミを選択して気持ちが楽になり、笑顔で子どもに接することができました。
完ミ育児を選ぶことは、決して“手抜き”ではなく、母乳でも完ミでもママの愛情は変わりません。「私はこの方法で、この子を大切に育てていく」と自信を持って選んでくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!